
流石に飽きれられるかもしれませんが、今度は奈良で阿修羅像を見てきました。
思い出せば今年2月に興福寺国宝館で長旅へ向けて出発の法会に偶然にも立ち会ってから、東京と九州の国立博物館で360度阿修羅像の周りを何度もぐるぐる、そしてまた興福寺に私も戻ってきました。
修学旅行で初めて本物の阿修羅像に出会った時に感動して絵葉書を全種類買いましたが、今年は海洋堂のフィギュアまで買ってしまいました。
ちょっと流行に乗ったみたいで恥ずかしいですね…
興福寺の秋の特別公開では「国宝阿修羅展帰山記念 お堂で見る阿修羅」と題して仮金堂で八部衆と十大弟子を拝観出来ます。
何度か仮金堂に入った事がありましたが、今回の展示のためにライティング等を変更していて本尊及び脇侍は全然違う印象で以前より良く見えました。
しかし、いくら主役とはいえ阿修羅像が本尊釈迦如来の真ん前に置かれていたのには違和感がありました。
金光明最勝王経の一場面を表した西金堂の中では妙撞菩薩の話に耳を傾ける群像の後端にいたのに、1300年後に自分が真ん中にいるなんて阿修羅本人もビックリしてるでしょうね。
もはや経典の域をこえて阿修羅像そのものの魅力が人々を引き付けているのは事実ですが、あまりに流行になりすぎも心配です。
それに他の八部衆と十大弟子も魅力的なので、もっと注目してあげて欲しいなといつも思います。今回特に感じたのは十大弟子のうち富楼那像には人間としての深みがよく表現されている事、それは運慶の無著像にも通じるものがあると思いました。
仮金堂の前には金堂の基礎工事は終了したようで、後は金堂を建設するだけ。数年後には立派な伽藍が見られるのでしょう。その頃には興福寺に再び訪れたいですね。
ちなみに仮金堂に入るのに180分待ち!!今までで一番列んでクタクタになりました。